その捨て方、火事の原因かも?ギクッとした人必見!揚げ油の“やってはいけない”処理と正しい方法

からあげや天ぷら、フライドポテト…。揚げ物って、どうしてあんなにおいしいんでしょうね!
家族みんなが笑顔になる魔法のメニューですが、料理好きのみなさんなら一度は頭を悩ませたことがあるはず。
そう、調理後の「油の処理」です。「ちょっとくらいなら…」と、ついシンクに流してしまったり、めんどうで後回しにしてしまったり。
わかります、その気持ち。 でも、その「ちょっと」が、実は大きなトラブルの原因になることもあるんです。
今回は、ついついやりがちなNGな油の処理方法と、安全で簡単な正しい捨て方について、しっかり解説していきますね。
正しい知識で、揚げ物をもっと気軽に楽しみましょう!

これだけはNG!思わぬ危険を招く、油の間違った捨て方

「え、これもダメだったの?」なんて声が聞こえてきそうですが、まずはみなさんに知っておいてほしいNGな処理方法から。
自分や家族、そして環境を守るためにも、ぜひチェックしてくださいね。

1. シンクにジャーッ!は絶対ダメ!

料理後の油を、洗い物ついでにシンクに流してしまう…。これは最もやってはいけない処理方法の一つです。

「水と一緒に流せば大丈夫でしょ?」と思うかもしれませんが、油は冷えると白く固まってしまいます。それが排水管の内側にべっとりとこびりつき、まるで血管にコレステロールが詰まるように、水の通り道をどんどん狭くしていくんです。

結果として、排水管が詰まって水が流れなくなったり、嫌〜な臭いが逆流してきたりする原因に。さらに、修理が必要になると高額な費用がかかることも…。

それだけではありません。家庭から流された油は、下水処理施設に大きな負担をかけ、川や海の水質汚染につながってしまいます。おいしい料理を作った手で、環境を汚してしまうのは悲しいですよね。

2. 新聞紙に吸わせてポイ!は火事のもと!?

「油を新聞紙やキッチンペーパーに吸わせて、そのままゴミ箱へ」。これもよく聞く方法ですが、実は一つ、とても大切な工程が抜けているんです。

油、特に天ぷらなどに使った植物油は、空気に触れることで酸化し、熱を発生させる性質があります。
油を吸い込んだ新聞紙を、そのままゴミ袋にポイっと捨ててしまうと、ゴミ袋の中で酸化熱がこもり、自然発火してしまう危険性があるんです。
実際に、天ぷら油の処理が原因とされる火災も発生しています。
まさかキッチンのゴミ箱が火元になるなんて、考えただけでも恐ろしいですよね。

3. 凝固剤(ぎょうこざい)で固めたのに…うっかり大惨事

油を固めて捨てる凝固剤(ぎょうこざい)、とても便利ですよね。でも、使い方を一つ間違えると、キッチンがベタベタの大惨事になることも。

それは、固めた油をコンロの近くや日の当たる窓際など、暖かい場所においておくこと。
せっかく固めた油も、熱で溶けて再び液体に戻ってしまいます。ゴミの日に出そうとおいておいた袋から、いつの間にか油が漏れ出していた…なんてことになったら、お掃除が本当にたいへんです。

もう迷わない!今日からできる正しい油の処理方法

「じゃあ、どうやって捨てるのが正解なの?」という声にお応えして、安全で簡単な正しい方法を3つご紹介します。
ご家庭に合ったやり方をみつけてみてくださいね。

方法1:基本の「吸わせて捨てる」完全ガイド

新聞紙などに吸わせて捨てる方法は、ポイントさえ押さえれば安全な処理方法です。

  1. 油をしっかり冷ます:やけどの防止はもちろん、安全のために一番大切なことです。
  2. ・布類に吸わせる:新聞紙やキッチンペーパー、使い古しのTシャツやタオルなども吸油性が高くておすすめです。牛乳パックに新聞紙を詰め、そこに油を流し込む方法も、パックが頑丈で漏れにくいので安心ですよ。
  3. 【最重要】空気を遮断して、袋でしっかり密閉!:先ほどお伝えした自然発火は、油がたくさんの空気に触れることで起こりやすくなります。
    これを防ぐため、油を吸わせた紙類は、必ずビニール袋やポリ袋に入れて口を固く縛り、しっかり密閉してください。
    空気に触れる機会をなくすことが、安全のための最大のポイントです。

この「しっかり密閉」のひと手間が、安全の分かれ道です!

方法2:簡単・確実!「凝固剤(ぎょうこざい)」を使う

「もっと手軽に処理したい!」という方には、市販の凝固剤(ぎょうこざい)がやっぱり便利です。

使い方は製品によりますが、一般的には温かい油(火は消した状態)に凝固剤を振り入れ、よくかき混ぜてから冷ますだけ。油がゼリー状に固まったら、フライ返しなどではがして、そのまま可燃ゴミとして捨てられます。手が汚れず、時間もかからないのが嬉しいですね。
ただし、油が熱いうちに使う製品がほとんどなので、やけどには十分注意してください。

方法3:未来のための選択「自治体での回収」

実は、使い終わった油(廃食油(はいしょくゆ))を資源として回収している自治体も増えています。回収された油は、バイオディーゼル燃料や石けん、塗料などにリサイクルされるんです。

お住まいの地域の公民館やスーパーなどに回収ボックスが設置されていることが多いので、「(お住まいの市町村名) 廃食油 回収」などで一度検索してみてください。環境にも優しく、社会の役に立つ、とても素敵な選択肢ですよね。

捨てる前に!油と上手に付き合う「もったいない」の知恵

さて、正しい捨て方がわかったところで、もう一歩進んでみましょう。そもそも、油を捨てる回数を減らせたら、もっとエコで経済的ですよね。

よい油を選んで正しく使えば、油はもっと長持ちするんです。
使い終わった油を毎回捨てるのではなく、上手に保存して数回使う「オイルポット」などを活用するのも一つの手です。

油を長持ちさせるコツは「酸化させない」こと。

  • 揚げ物をしたあとは、揚げカスを丁寧に取り除く。
  • 光と空気に触れさせないよう、フタつきの容器(オイルポットが最適)に入れ、暗くて涼しい場所で保存する。
  • 3〜4回を目安に使い切るのが理想です。

ちなみに、私が揚げ物で愛用しているのが「綿実油(めんじつゆ)」です。綿実油は、他の油にくらべて酸化に強く、高温調理にぴったりなんです。

  • カラッと軽い仕上がり:油切れがよく、揚げ物がベタつかず、驚くほど軽く仕上がります。
  • 胸やけしにくい:食べたあとも胃がもたれにくく、あっさり食べられます。
  • 油臭さが少ない:調理中のキッチンに広がる、あの独特の油臭さが少ない(油酔いしにくい)のも嬉しいポイントです。

よい油は、料理の味を格上げしてくれるだけでなく、後片付けの気分まで軽くしてくれます。酸化しにくい綿実油なら、正しく保存すればおいしく使い回せる回数も増えるかもしれませんね。

正しい知識で、もっと楽しく、もっと安全に

揚げ油の処理、いかがでしたか?

「めんどうだな」と感じる作業かもしれませんが、正しい知識は、火事などの危険から家族を守り、私たちの環境を守ることにつながります。

  • NG処理:シンクに流す、油を吸わせた紙をそのまま捨てる、固めた油を暖かい場所におく。
  • OK処理:冷ましてから紙に吸わせ、しっかり密閉して捨てる。凝固剤を使う。自治体の回収を利用する。

おいしい料理は、楽しい食事のときだけでなく、後片付けまでがセットです。今回ご紹介した方法を参考に、ぜひ安全な油の処理を習慣にしてみてください。
正しい知識という最高のスパイスで、これからも料理をめいっぱい楽しみましょうね!